★板倉講演(原田研一・編集)

   仮説とともに 別冊2 

       板倉聖宣講演集

 楽しさ広がる科学の世界

も  く  

 

まえがき    竹田美紀子

 

「楽しい授業への招待」          1995・4・22 

         福井仮説実験授業入門講座    編集 居川篤司(滋賀)……1  

 シアターですること,たとえば楽しくなるための条件というのは,自分たちが知るに値することをするということです。今の学校教育が楽しくない1つの元は,知るに値しないことを教えていること。知るに値することを教わっていれば,勉強する気になるんです。

 

「楽しさ広がる科学の世界」       1995.4・23 

福井仮説実験授業入門講座          編集 居川篤司(滋賀)……28  

 仮説実験授業グループは,わかりづらい言葉は平気で変えてしまうという,とんでもないことをやってます。今の所はとんでもないことです。そういうことをやっているグループがほとんど他にないからです。しかし未来にいれば当たり前のことを初めて始めたんです。

 

「科学教育学宣言草案について1」      1998.1・31 

京都・旅館「丸屋」      編集  原田研一(兵庫)……54

 

 叱られるかも知れませんが、社会の勉強は理科の勉強よりずっと大事です。変な橋は作ったらすぐ壊れるから変な橋は作れませんけれど、国はみんなで選挙をしてやっているのです。国はみんなが船頭だから変な方向に行ったら大変です。では、「社会についての判断がちゃんとできるようにするためには、どうすればいいのか?」それは理科がちゃんとできないと駄目なのです。

 

「科学教育学宣言草案について2」      1998.2・1 

京都・旅館「丸屋」       編集 原田研一(兵庫)……95                

 科学教育学ができるためには,独自の法則を発見することが問題です。昨日も言いましたが,私の科学教育学は自然科学の教育学だけではないのです。社会科学も人文科学も,およそ科学と名のつくものは全部入れます。

 

「未来の学校と楽しい授業」        1999.8.10 

埼玉会館                 編集 原田研一(兵庫)……161  

 「学べば何とかなるさ,あれもけっこうおもしろいしさ」と自分がまだ学んでないこと,これから学ぶこと,そういう,学ぶことに対する意欲がちゃんと残っていることが決定的です。知識なんかよりもそっちの方がずうっと大事になる。

 

「総合学習の哲学」          2000・2・19 

第49次兵教組多紀支部教育研究集会    編集 原田研一(兵庫)……188  

日本の教師にできるような教育内容を提供するのが教育学者の仕事,文部省の仕事です。すごく理想的なことを言っていて,具体的に何をやっていいか教えない。いや,知っているけど教えないというのは心さもしいみたいだけど,知らないから教えられないのです。

 

                       あとがき    伊藤 穂澄