仮説とともに 第4号
も く じ
まえがき ………………竹田美紀子
★板倉講演(原田研一・編集)
「未来の学校と楽しい授業」 1999.8.10
埼玉会館 原田研一(兵庫)……1
「学べば何とかなるさ,あれもけっこうおもしろいしさ」と自分がまだ学んでないこと,これから学ぶこと,そういう,学ぶことに対する意欲がちゃんと残っていることが決定的です。知識なんかよりもそっちの方がずうっと大事になる。
★小原茂巳講演(居川篤司・編集)
「中学生と感想文」 2000.3.27
居川篤司(滋賀)……
★山路敏英講演(大川孝子・編集)
「ぼくの楽しい教師生活」 2000.5.27
三重・たのしい授業入門講座 大川孝子(三重)……
★松崎重広講演(滝口由美子・編集)
「楽しく勉強 笑顔の毎日」 2000.5.27
三重・たのしい授業入門講座 滝口由美子(三重)……
★竹田美紀子講演(伊藤穂澄・編集)
「夢を実現させてくれた仮説実験授業」 2000.5.28
三重・たのしい授業入門講座 伊藤穂澄(三重)……
そんなに仮説実験授業をやったことのない方とか,全くやってない方が子どもたちの様子を見られて「これはそんなにたいしたことないぞ」とか「いや,むしろ教科書の方がのっているぞ」とか思っても,その考えはわからないですね。ほとんど先生の見立ては信用できないですね。だから,ぜひぜひ感想を聞いて下さい。
●パネルディスカッション(渡辺慶二さん・山路敏英さん)
「学級崩壊と楽しい授業」 1999.8.21
SAYAKAホール 居川篤司(滋賀)……
仮説実験授業はただ単に授業を受けて知識が身につく,そんなものじゃないんですよ。もっと奥深いものなんです。これは口で言っても仕方がないものなんですがね。この授業をすれば,なぜ学級崩壊がおこらなくなるかというと,授業を通して自分というものを知り,相手のすばらしさも分かります。
●短期大学で
「ケロちゃん人形」を作って,遊んで,学ぶ 西村寿雄(大阪)……
演劇も授業書で実施できるとはすごいことではないか。「これなら,仮説実験授業と同じ調子でわたしにも人形劇ができそうだ」と,とりあえずケロちゃんを作ってみることにした。そして,授業書・案にそっていくつかの動作をやってみた。
●校長日記 葉貫正憲(福島)……
●子どもたちに学びながら 阿武はるひ(京都)……
その正人くんを見るみんなの目が変わってきたのは<授業書>をした時でした。物知りで発想が豊かに自分の意見をみんなの中で堂々と発表をするようになって自分の居場所ができはじめたのです。
●仮説青春朝焼物語 −ニセモノ編― 野田敏男(愛知)……
「向上心」というか「問題意識」というかそういうものはずーっと持っていたいと思います。まずは自分の身から真面目に素敵に生きてみようかなと思っています。僕にとってそれが「建築」「仮説」なのかなって思います。
●こずえちゃんとの2年半
佐藤重範(岡山)……
●ことばの授業 No1 浜野純一(兵庫)……
血迷って「国語」に挑戦しようと言うのではありません。すべての教科の基礎として,ことばの授業が必要なのだから,それに対してまともに取り組んでいこうと思っているわけです。
●ことばの授業 No2 浜野純一(兵庫)……
ひょっとしたらちがう気もするのだけど,<書く>ことに関する授業は,やっぱり作文をどのようにしていけばいいのか考えないとダメなような気がして,それに対して取り組んだことを書いていくことにします。
●道徳(1時間もの)分科会レポート
「赤ん坊を殺せ」 北村 泰(新潟)
二世帯住宅である我が家では,階上の父達の家に行くと,玄関で我々の帰りを待つ猫達。車の音がすると玄関まで迎えに来,それでも足りないときには肩に飛び乗る我が家の猫。そんな家だからこの話の中の犬に思いを抱くのかもしれません。
●すぐれた教師でなくてもいい,いっしょにいて,居心地がいい教師でありたい
中島ゆかり(三重)……
私にできること。それは仮説をつづけること。なぜあの人はあんなに楽しんで授業をやっているのだろう。なぜ,子どもが生き生きとしているのだろうと思ってもらえるよう,したたかに続けていくつもりだ。
●仮説実験授業で再び 中島ゆかり(三重)……
わたしは,今日改めて子どもたちと楽しめる仮説実験授業という具体的な手立てを持っていたことに感謝した。わたしは,うれしくなって大あわてで記録を残すことになった。
●わたしたちは,こういうクラスだから仮説をやりたい
教師を変えていく子どもたち 中島ゆかり(三重)……
仮説の楽しさを知った子どもたちは,仮説を知らない教師にまで仮説の良さや楽しさを伝えていく。大人のわたしたちのような変な遠慮や尊重はしない。
● <燃焼>が終わりました 滝口由美子(三重)……
前回までは,実験することに神経を使っていました。実験がうまくいって満足していました。が,今回は,授業書の流れやその内容を考えて,私自身が物が燃えるのはこういうことなのかと,授業を進めながら納得できました。
●入門講座参加記 ザ★<光と虫めがね>!! 増田友加(三重)……
授業書を見ながら,山路さんと準備物を確認していきます。この作業をする中で,山路さんの人柄に改めてふれ,「なんていい人なんだろう。」と感動すら覚えてしまいました。
●仮説実験授業入門講座の感想 増田友加(三重)……
今回感想を頂いたなかで,「仮説実験授業関係の会への参加が,2回目」という方がわりとみえました。たぶん,この方たちは去年もこの会に参加して下さった方たちだと思います。
●<足は何本>の講師をさせてもらって 木全珠着(愛知)
私自身が,すごく勉強させてもらった気がする今回。今度の<足は何本>の授業は,じっくり味わってやってみようと思う。
●大川孝子(三重)……
●土岐一仁(三重)
●平塚晴彦(三重)……
●今年も楽しかったです 中山みどり(三重)……
「・・,私が感じるくらいだから,子どもたちも歴史が好きになって,分かる授業になると思うから,一度授業を受けてみて。」と答えました。今回の講座を受けてもらうと,仮説のよさがわかるのに講座を聞きながら思いました。
●岡ひとみ(三重)……
●山内真美(三重)……
● 2000年三重・たのしい授業
仮説実験授業 入門講座が終わりました 伊藤穂澄(三重)……
「仮説実験授業の入門講座にふさわしい会だった」と言えるのがうれしいです。とても豪華な講師陣のぜいたくな会ですが,入門講座だからこそそうしてよかったと思っています。
●20年後の約束 竹田美紀子(愛知)……
「会ったら泣けちゃうかもしれない」って思っていたのに,あっけないほどあっという間にあの日にもどって,その間に20年という年月があるなんて,そんなことを感じずに過ごしたあの1日。
●自分らしく生きる21 竹田美紀子(愛知)……
そう思ったら,この資料には他の資料とは違った価値があると思えたし,そのとても暗かった渦中に書いた資料(それなりに立ち直りかけていたころの資料ですが)にも意味があるのではないかと思って,思い切って公表することにしました。
●自分らしく生きる22 竹田美紀子(愛知)……
暗くなるぐらいなら,努力なんてしなくて,構わない。−7割で満足していて構わない。−そう思っています。自分を責めて暗くなった人間に何かができるとは思えないからー。
●自分らしく生きる23 竹田美紀子(愛知)……
若い人に何か言う時,私は私のわかる範囲で,責任のもてる範囲でいいたいです。だから少なくとも,自分の選ばなかった人生の方を勧めるような言い方は,私はしたくないです。
あとがき ・………………谷口順子
***目次担当者からの一言***
伊藤穂澄
4号の『仮説とともに』はセミナーまでに間に合えばいいかな?と思っていたのですが,予想外に早いペースで資料が集まりました。今回もいろいろな人の資料が入っていて,目次をうちながら楽しませてもらいました。私のよく知らない方の資料もあるのですが,読んでいるととても身近に感じてしまいます。『仮説とともに』を通して,また広がっていく世界があります。ますます仮説から離れられなくなっていきます。
三重の入門講座の時に,山路さんが「仮説実験授業と新興宗教と似てる」というお話をしていましたが,私の回りの人を見ても確かにそうかもしれない,と思えることがたくさんあります。もちろん,私も他の人から見たらそう見えることでしょう。でも,やっぱ,やめられません。仮説のために時間もお金もかけて,それが自分の幸せにつながっているのですから。・・・それって現象だけみていると危ないかもしれない・・・。でも,でも仮説実験授業には,実験があります。いくら本当らしく思えても,いくら板倉さんが言っても,実験の結果が全てです。
仮説実験授業を選ばなかった自分というのは,どうなっていたかわからないから比べようがないけど,今の私は,自分の人生が楽しくて,教師になってよかったと思えます。やっぱり私にとっては,仮説実験授業を選んだのは大正解!!
6月の11〜12日の西尾の「仮説実験授業講座」の会に参加してきました。そこでの最後の板倉さんのお話はとても良かったです。その中で「目的意識を大切に」ということが印象に残りました。何でも目的意識があって,それはたいてい正しいが,それ達成するために,段階を追っていくうちにだんだん目的を忘れてしまうことがあるということでした。学校の規則や戦争の話を例に出しながら,わかりやすくお話してくれました。そして,私は考えました。(突然個人的なことにワープしてごめんなさい)「夏の全国大会をやるのは何のため?」もともと,なりゆきで出た立候補。目的意識なんてなかったから,ふらふらしてました。でも,立候補したおかげでサークルもできたし,入門講座もできたし,三重で仮説と関わる時間も場所も確実に増えました。そして,いっしょに仮説をやる人が増えて,だんだん元気になってきました。ここまでくると,ちょっと目的も考える余裕ができました。今の私にとっての「夏の大会をやる目的」は三重のみんなが元気になるため!もちろん,私も!(これ以上元気になったら,困るという話もありますが・・)
なんて単純なんでしょう。今のところ,それしか思い浮かばないということもあるけど,とりあえずすっきりしました。
2000.6.19