仮説とともに 創刊号
1999年11月30日発行
も く じ
★板倉講演 「科学教育学宣言・草案について」 98.1・31京都・旅館「丸屋」
編集 原田研一(兵庫)……1
●パネルディスカッション(豊田泰弘・前崎彰宏・丸山秀一)
「楽しい教師入門・再入門」 1998・11・14「たの教ゼミin支笏」
森永幸夫(北海道)……38
●大学でこんなことをしています 西村寿雄(大阪)……78
●計算も楽しい? 西村寿雄(大阪)……84
●《もしも原子がみえたなら》雑学note 丸山秀一(北海道)……88
●ありがとう!!田中君 森永幸夫(北海道)……107
●よくなっていく学級?ちょびっと夏休み 教師論 森永幸夫(北海道)……111
●ヘレンケラー物語は真実か 喜友名一(沖縄)……119
●子どもたちにとっての仮説実験授業 三谷辰弥(高知)……136
●仮説実験授業を取り入れた理科授業 和泉理恵(石川)……141
●ぼくの小学校日記 その5 小浜真司(北海道)……164
仁義を感じるとき
●高校生の仮説実験授業 岸広昭(北海道)……171
講座「中学生と仮説実験授業A」
●私の夏休み 大川孝子(三重)……177
ソウル日本人学校訪問記
●となりのクラスと一緒に《ふりこと振動》をしています 大川孝子(三重)……183
●「光と虫めがね」体験講座感想文 滝口由美子(三重)……185
●フラッと堺のつもりが… 増田友加(三重)……189
●四條畷から帰っての一週間 増田友加(三重)……196
●ただいま,仮説実験授業,6年生 中島ゆかり(三重)……201
●えがお3年1組 鈴木知子(愛知)……204
●名古屋西サークルについて 鈴木知子(愛知)……206
●私の夏休み 伊藤穂澄(三重)……212
●セミナーでの板倉先生のお話から 伊藤 穂澄(三重)……208
●名古屋西仮説サークルと私 伊藤 穂澄(三重)……219
●中学校の先生たちとの<差別と迷信> 伊藤穂澄(三重)…223
●四條畷に参加して 伊藤穂澄(三重)……227
●<トルクと重心>は難しい!? 伊藤穂澄(三重)……233
●夏の終わりに 竹田美紀子(愛知)……241
●これなら簡単にできるかな? 竹田美紀子(愛知)……245
●<トルクと重心>あれこれ 竹田美紀子(愛知)……251
あとがき ・………………大川孝子
もくじ担当者からの一言
新しいガリ本『仮説とともに』の創刊号ができて,とてもうれしいです。今,生きている私たちの「仮説とともに」あるあり方を残しておける場になるからです。そして,全国の人とつながっていける場になるからです。
これからいつまで続くのか,どんな本になるのかわかりませんが,竹田さんと一緒に作っていきます。
私は仮説実験授業と出会って9年目になります。仮説実験授業と出会った頃,「すごいなあ」と思ったことがたくさんありました。いろいろな会に行くと,「講座の講師のできる人ってすごいなあ」「みんなの前で資料の発表のできる人ってすごいなあ」「こんな会の開催できる人ってすごいなあ」…
そして,いろんな本を読むと「授業記録の書ける人ってすごいなあ」「資料の書ける人ってすごいなあ」「テープ起こしのできる人ってすごいなあ」「ガリ本を作る人ってすごいなあ」…まだまだありますが,とにかく仮説実験授業に関わっている人たちを見ては,「すごいなあ」を連発していました。もちろん,今も「すごいなあ」って思うことはたくさんありますが・・。
でも,今,自分が少しはそれらのことができるようになっているのに驚いています。あんなに「私には無理」と思った授業記録も書いているし,サークルを作ったし,がり本作りのお手伝いもさせてもらうようになりました。もちろん,まだまだ不十分なことばかりだけど,これからも仮説とともに成長していきたいと思える自分がうれしいです。
今回このガリ本の中には,北海道から沖縄まで,いろんな方の資料が入っています。それは,竹田さんのおかげできたことですが,とても読み応えのある資料が多いです。そして,そこに三重きたのメンバーの資料も入ってます。目次をうちながら,「こんながり本が作りたかったんだ」と思いました。本当はもっと板倉講演や,他の人の講演記録も入れたいなと思っていたのですが,私の仕事のペースではなかなか追いつきませんでした。でも,あせらず,自分のできた資料を載せる場にしていけばいいんだと思っています。今はガリ本がたくさんあって,いろんな人の資料をすぐに読むことができます。でも,やっぱり中には,サークルの仲間うちだけの資料になっていたり,発表してなかったりする資料もあるのではないでしょうか。そんな資料があったら,ぜひ,このがり本に載せさせてほしいと思います。どなたの資料でも歓迎します。「仮説とともに」ある,今のあなたを送って下さい。そして,いっしょに「あなたのがり本」にしませんか?
ところで,このガリ本がどんな人の手にとってもらえるのか,どれだけの人に読んでもえらえるか全く見当がつきません。でも,この本ができたことがとてもうれしいです。こんな素敵な仕事を「いっしょにやろう」って声をかけてくれた竹田さん,そして,資料を提供してくださったみなさん,本当にありがとうございました。
1999.11.9 伊藤穂澄