仮説とともに
も く じ
まえがき ………………竹田美紀子
★ 「総合学習と科学」 2001.3.24
尼崎たのしい授業フェスティバル
尼崎・中小企業センター 板倉聖宣(原田研一・編集)……1
「学習していることの,人生にとっての意味とか,自分たちにとっての意味とかを考えなければ教育は成り立たないということが問題になって来たから。文部省がそれを取り上げたのだ」と考えて下さるといいと思うのです。
★「社会の科学の見方考え方」 2001. 3.25
尼崎たのしい授業フェスティバル
尼崎・中小企業センター 板倉聖宣(原田研一・編集)……29
今のところ,残念ながら社会は党派性が満ち満ちています。これからは,だんだんと党派性が満ち満ちない時代が来ます。若い人たちが困るのは,若い人たちは党派性の満ち満ちた時代のことを知らないことです。
★「日本史の見直しと仮説実験授業@、A」 2001.3.29
たのしい授業グランドフェスティバル
東京・成城大学 板倉聖宣・住本健次(原田研一・編集)……58
だけど僕にはそういう常識がない,非常識なのです。私は非常識主義なのです。で,常識がないから「私自身が勉強したことだけを,どうしてもおかしいことだけをちゃんとしよう」ということでやってきたのです。それには仮説実験授業の成功がすごい自信になっています。
★「仮説実験授業の認識論」 2001.3.29
たのしい授業グランドフェスティバル
東京・成城大学
板倉聖宣(伊藤穂澄・編集・原田研一・再編集)……119
仮説実験授業をやっている集団は明かに異常な集団です。それで私はその異常さが未来の社会の原型なのではないかと,期待もしているのです。
★「授業書と子どもたちの<やる気>」 2000,11.18
高槻市・城南中学校 西川浩司(東垣淳・編集)……137
だから,まず授業の初めには,<そのことについてやる気がでるようにする>というのが基本なんです。そういうことを考えないで,「主体的な人間の形成を」なんて唱えるのは,だめです。
●教科「生活」「算数」
―今年も、楽しさいっぱいで終わる―
西村寿雄(大阪)……153
毎年、少しずつ講義内容を変えたりしているが、基本はやはり、仮説実験授業と「楽しい授業」のお楽しみグッズで進めている。今年も、学生さんたちから、たくさん「授業が楽しかったよ」という感想をいただいた。ここにあらかたの報告をしたい。
●ことばの授業 No9 浜野純一(兵庫)……172
表面上はおだやかでいいけれど,<身につく>という点でいえば,<何でもよく聞く>というのは<何も聞いていない>のと大差ないでしょう。表面だけを気にしていたら<内容もないのに,聞いているフリだけをする>という子が増えてきそうです。
●ことばの授業 No10 浜野純一(兵庫)……180
これだけ自分がまともにできないことなので,子どもに対して不満に思ったことは,一度もありません。だから,「あいさつができてない」などと職員室で話題になると,「勝手にしといて」という感じ。
●「組合の常任になったのもシメタ,かな・・?」
板坂裕子(大阪)……187
組合の仕事があって,自分の仕事をする暇がなくなるんじゃないかと思ったら,その反対でした。(今だって,こんな資料を書いてますし)常任に当ってしまって,悲劇のどん底にいた去年の自分がウソみたいです。
●「卒業生への手紙」 板坂裕子(大阪)……190
こんなに言って(書いて)もらってなんだか申し訳ないくらいですが,Cさんのお母さんが評価してくれているのは,やっぱり「授業」なんですね。私は,仮説をガンガンしているわけではないのですが(1学期に1〜2つくらい),仮説があってこそ,もらえたこの手紙だと思いました。
●小さなゴタゴタ 小林美佳(三重)……195
間違えるのは恥ずかしいことと極端に間違えることを恐れる子どもや親の価値観に縛られる子ども。3月まであと少ししかないけれど,やっぱり仮説しかない!ですよね。
●学級開きの1週間・・持ち上がりの場合・・
小林美佳(三重)……198
普通に授業をしていればいいのかもしれないけど,何より私ががまんできないんだと思います。少しでも子どもたちに「ああ,学校に来て楽しかった!」って思ってもらえる機会を増やしたいから。
●もしも仮説を知らなかったら・・ 神田さやか(三重)……204
それから1週間,音楽室へくると「オッス」というようになった。それまでは「お前の顔なんてみたないわ」だったのが。相変わらず立ち歩いてはいるがすごい進歩だと思っている。
●2001年度のはじまり 平塚晴彦(三重)……206
お兄ちゃんやお姉ちゃんから,何か聞いているのでしょうか。だから,きっと仮説を続けるうちに,考えることは楽しいことだとかなんとか思ってくれるんじゃないかなと勝手に期待しています。
●今年は仮説で1年過ごすぞ! 安藤広樹(三重)……
「これが仮説人間だ」って分からないけど,10年あまりかかってついた贅肉を落とすことはたやすいだろうか,それとも大変だろうおか。もう落ちたところもあるけど,落ちにくいのはどこだろうか。
●
小学6年生19人と勉強することに,そして,
平塚さんといっしょに仕事をすることに 安藤広樹(三重)……
そして,小学校に戻ることになりました。しかし,今の自分は,前に小学校にいたときとは随分ちがいます。教師の力量,力でまとめよう,気になることを克服していこうと意気込むことがありません。
●3学期がはじまりました 中山みどり(三重)……
今度は荒れないように,いっぱい担任に話していった。(話した内容はおばあちゃんの知恵袋の中から参考にさせてもらった事がたくさんあります。)・・・だって3年生クラス替えで,Kちゃんが入ったとき,Kちゃんの居心地のよいクラスになってほしいもの。
● いろいろあった1月 小森真理子(三重)……
今年は学年が持てそうだし,あれもこれもやってみたいと思うことがあって,組合活動を否定はしないけど,私にはもっとやりたいことがある!!という思いがあったからです。
●<ふりこと振動>の授業が終りました 大川孝子(三重)……
「問題の説明としっかり聞いてほしいな」という私の思いが強すぎて,顔は笑顔でも,おだやかにお願いしても,そこにチヒロ君は押しつけを感じているんだと気づきました。
●
「僕の評価論」(松木文秀さん)を読んで 滝口由美子(三重)……
ここ何年か私が担任をすると,ワイワイガヤガヤとしたクラスになっていくので,仮説をやりながらもある部分もやもやしていました。でも,この資料を読んですっきりしました。松木さん,資料ありがとうございました。
●
感動・・・・いっぱいでした 滝口由美子(三重)……
でもやっぱり,これはいつも思うことだけど,選び取るは自分です。仮説実験授業に出会っても,やろうと決めて動くのは自分の判断です。増田さんも私も,自分で決めたから今があるんだと思います。
●この分子カルタちょうたのしー 伊藤穂澄(三重)……
「カルタを取りたいから覚える」というのはもちろんだけど,「難しいかなー」と思ったいろいろな分子の名前も形も知らす知らずに覚えているのはすごいです。
●
2001年三重・たのしい授業
仮説実験授業入門講座と大会準備会報告 伊藤穂澄(三重)……
「大会の下見の会として」そして「三重の人に少しでも仮説を知ってもらいたい」ということで行った入門講座ですが目的は達成できました。いろいろ力を貸して下さった仮説実験授業研究会の会員の方をはじめ,参加してくださったみなさんに感謝の気持ちでいっぱいです。
●今年の私の仕事 伊藤穂澄(三重)……
この1ヶ月,仮説実験授業を進めるには3クラスともあまり変わらないなあという気がします。担任を離れて同じ立場で授業にいくと,思い入れがない分こんなもんなんだと新鮮な気分でした。
●昨年度と一昨年度 竹田美紀子(愛知)……
・・・もしも,この資料が役に立つことがあるとしたら,それは「時間がかかることもある」ということを具体的に示したこと。そして,やっぱり仮説実験授業をやればいいということ。真似できないものを無理して真似しようと思わなくてもいいということ。そんなことかなあと思う。
●ある教え子の話 竹田美紀子(愛知)……
そして,もう30歳を過ぎた彼は,普通の会社づとめで,教師でもない。その彼がどうして参加費と旅費を使ってまで,尼崎まで行ったのか。そのいきさつを書いて見たいと思う。
あとがき ・………………岡ひとみ
***目次担当者からの一言***
伊藤穂澄
『仮説とともに7』の目次をうってから半年ほどたちました。その間に入門講座に配った別冊がありますが,本当に久しぶりという感じです。でも,資料をそろえていたら,「久しぶりのわりには私の資料って、そんなにないなあ」というのが正直な気持ちです。春休みには尼崎のフェスティバルや東京のグランドフェスティバルがあったし,新しい年度が始まったのに・・。なんだかいっぱい出来事があったのに,資料にはまとめてないことが多いのです。特に新学期は入門講座の準備もあってなかなか落ち着かなかったとはいえ,書いておかないと残らないですね。反省。
今年の入門講座。本当に最初は心配したけど,ウソのように人が集ってくれました。そしてそのほとんどの人が「少しは仮説を知っている」けど,「仮説に少しは興味がある」けど,「会にはまだそんなに行ったことがない」という人が多かったように思います。それは,三重の大会スタッフの人たち一人ひとりが,一生懸命働きかけてくれたからだと思います。「最初1回声をかけただけじゃなくて,もう1回さそったら来てくれた人が多かった」と,大川さんが言っていましたが,そういうものなんだと思いました。全く興味のない人ではなく,少しまよってる人に来てもらうには,働きかけが大事なんですね。今回はそれをつくづく感じました。
仮説社の竹内さんも「少しは仮説に興味のある人が100人も来てくれたということは,その周りに5〜600人の気にしてくれている人が,三重にはいる」というようなことを言ってくれましたが,もしそうだとしたら,とってもうれしいことです。三重の先生の中では,仮説実験授業をやっている人は,まだまだ少数派かもしれないけど,少しずつ少しずつ広がっていきそうな気がします。そして,安易に広げないためにも,きちんと(?)仮説実験授業を伝えるためにもこれからも入門講座をやっていこうと思った今回の入門講座でした。
入門講座の最後に板倉先生が言ってくれた,仮説実験授業の大会と入門講座の話もうれしかった。この入門講座をきっかけに,大会に来てくれる人もいることでしょう。そして,仮説実験授業を始めてくれる人もいると信じて・・
2001,5.6