仮説とともに

も く じ

まえがき                    ………………竹田美紀子

 

「これからの学校教育と基礎・基本」   2000.11.18 

高槻市立城南中学校          板倉聖宣(原田研一・編集)…… 1  

本当に私たちが教えるに値すると思う基礎・基本は,感動的に教えられないことはないと思うのです。「子どもたちに感動的に教えられないことは基礎・基本であるはずがない」と私は思います。

 

「学内研究のあり方について」     2000.11.17 

高槻市摂津峡・山水館        板倉聖宣(原田研一・編集)……28 

ところが学校の校内研究会などの情報は,全然吟味されていません。ほとんど盗作であったり,ちょっとした思いつきで書いてあったりするのです。本当は教育の研究も吟味された研究でなければいけないのです。

 

  「江戸の科学者 国友一貫斎」

その業績に江戸と明治をみる         2000.10.15

長浜市 臨湖            板倉聖宣(原田研一・編集)……50 

しかし,少なくとも国友一貫斎は,村の人と一緒に生活の困苦を乗り越えなければいけなかったし,村の民主化にも努力しなければならなかったし,村の稼ぎも作らなければなりませんでした。

 

授業運営の原則」        2000.10.21

四条畷学園小学校授業公開&研究会  西川浩司(東垣 淳・編集)…・84   

仮説実験授業では,先生が教えることによって子どもが豊かになるんじゃなくて,授業書が子どもを豊かにするんです。これは間違いありません。しかし,子どもが問題文を読み違うことがあるかもしれない。

「私の楽しい教師生活」     2000,11.25

   四日市文化会館       斉藤裕子講演(滝口由美子・編集)……104

 仮説実験授業をやろうというのは,子どもを中心に考える,子どもを中心に授業が展開するということだから,仮説実験授業をやっていて,それ以外の場面では先生中心で回るというのは,何か自分が恥ずかしいんです。

 

要請訪問顛末紀             山田岳史(岡山)……135

そんな要請訪問の授業者に,ボクは今年立候補しました。主任はもちろん,学年の他の人たちは当然安心し,それと同時に,「なんであんなものに立候補するんだろう?」という疑問を持ったにちがいありません。

 

ことばの授業  No7       浜野純一(兵庫)……163

思い出せなくて何も書けなかった子と,ただ,はねて書かなかっただけの子が同じ評価をされることになるのです。おかしいと思いませんか? 練習して「書けた!」と思っているのに,ささいなことで,まったく書けなかった子と同じ扱いをうけたりしたら,覚える気がうせてくるのではないでしょうか。

 

●調べてきました「明朝体」          浜野純一(兵庫)……170

「覚える意欲をなくすようなマネをするな」という全体の主旨は,そのことに誤りがあろうと変わらないのですが,おそらくあってると思し,確認しておきたいので,興味をもっているうちに調べておくことにしました。

 

ことばの授業  No8       浜野純一(兵庫)……177

だから,高学年では通用しないからといって,何も役に立たないことにはならないはずなのです。いまのクラスの子どもたちに「かしこくなった」と思わせることができる実践ならば,確実に役に立っているにちがいないのです。

 

●調べてきました「閏年」           浜野純一(兵庫)……186

幕末の開港後,諸外国と国交が始まると,応接時に,毎回「日本何年何月何日,西洋何年何月何日」と両用の日付が必要になってくるし,年度や休日のちがいから,トラブルがありました。

 

●「大変なときこそ,仮説だけど・・・」板坂裕子(大阪)……

たいへんなときこそ、仮説実験授業、ほんとうにそう思います。でも、そこに、

教師の押し付けが入ると何にもならないんですよね。

 

身近なところの仮説日記3

大変な子がいるクラスの親は・・・      小林美佳(三重)……

それでも,その子を受け入れることを大切にして,周りの子を大切にしている林さんなら・・・とどこかで期待をしている私です。

 

2学期を終えて           伊藤葉子(三重)……

いつの間にか仮説はもちろん仮説をやっていたときに心がけていたことも忘れていました。やっぱり,仮説をやり続けることは大事なんだなあと思いました。

 

2学期を終えて           谷口順子(三重)……

 <自由電子が見えたなら>を8時間,<電流>の授業を19時間,やり続けました。こんなことは初めてです。学年5クラスを昨年度から全部持てたからできたことです。

 

新世紀に向けかわった?かえられた?  安藤広樹(三重)……

 授業以外のことに時間をかけたくなくなった。そして,毎晩テープおこしで忙しくなったのも1つかな。これも,すがすがしく心地いいみなさんとの出会いがあったからと思います。

3年生になったらKちゃんたのむね  中山みどり(三重)……

 今年は学習室の時間の他に2年生の読書の時間も持たせてもらってます。子どもたちが「今度はどんな本読んでくれるの」と聞いてくれたりするので,私にとってもも楽しい時間です。

 

● 授業プランを楽しみました    小森真理子(三重)……

子どもたちが「ミョウバンの結晶は小森先生と作ったよ」とか「塩の結晶も見たよ」とか担任の先生に言ったことで,そのその先生から「去年のこと聞いたわ。いろいろやったんや」と声をかけてもらいました。

 

                                                                                                              「先生,私らの時と言い方が違う!」にどきっ!!

増田友加(三重)……

 去年持った子の中にも,言い過ぎですがストーカーもどきさんがいます。前期はクラブに,後期は委員会に来てくれています。どうも知らず知らずのうちに行動がチェックされているようなのです。

 

                                                                                                              「2年生と<光と虫めがね>やりました」増田友加(三重)……

5月に東京の山路さんの<光と虫めがね>の講座のお手伝いをしていたときに,「2年生でも,教えよう!と無理をしなかったらできますよ」と言われたことを思い出して,おそるおそる始めてみることにしました。

 

「斉藤先生を囲む会」参加者感想   増田友加(三重)……

 それからいつもと違うのは,やっぱり参加者のみなさんの反応が気になりました。どんなふうに聞いてくださっているだろうか,と。でも,感想を読ませてもらってわたしと同じように感じてくださったようで,とってもうれしかったです。

 

 

 

                                                                                                              2学期の終わりに

ユキさんのこと           大川孝子(三重)……

 そのことで,その後も休み続けたのかもしれないけど,その時のユキさんに「もっとがんばれ」とは言えなかった。成長してきて“自分”に目を向けて考えはじめる時期に差しかかったこともあるだろう。

 

本当に「なんとなく」ですか?    大川孝子(三重)……

これまでの授業や,この日の子どもたちの様子から判断して,きっと大丈夫という子どもたちに対する信頼はあったのですが,それでも,無理に言わせられると子どもたちが感じるのではないかという不安もありました。

 

     ゆったりとした時間の中で        滝口由美子(三重)……

 何もでなかったので,「じゃ,実験します」とさっと切り換えていきました。こういうところは授業を見せてもらうと,これでいいんだということが納得できて役立ちます。

 

2学期が終わりました         伊藤穂澄(三重)……

 考えてみれば,十分に満たされている子どもたちは,そんなに要求しないのですね。当たり前といえば,当たり前。だけど,こちらに余裕がないとダメですね。

 

<広さと面積>が終わりました     伊藤穂澄(三重)……

 算数の勉強をしていると「こんなの生活の役に立つのだろうか?」と思うことがよくあります。でも,「面積」はなんとなく「役にたつだろう」と思ってかなり真面目に教えていました。でも,こんなに「面積」のことで楽しく教えたことはありません。

 

 

北勢同和の研究会に参加して      伊藤穂澄(三重)……

「子どもたちの自然認識,社会認識をきちんとしていくことが,差別をなくします」という言葉。「そうだ!」と思いました。そして,私は仮説実験授業をすることが,子どもたちの,いえ私自身の自然認識や社会認識を育てることになると思ったのでした。

 

おばあちゃんの知恵袋

その8 子どもに嫌われてしまったかもしれない時 竹田美紀子(愛知)……

 前にも書いたけど,親子であっても伝える努力をしないと愛の有無さえ分からなくなることがあるのだから,ましてや他人の先生と生徒なんて、伝える努力をしなかったら、絶対伝わりません。 

                                                                                                              おばあちゃんの知恵袋

その9 お家の人へのかかわり方         竹田美紀子(愛知)……

今では、私は教え子の親より年上になりました。だからとても楽になったことは確かで、『若い場合はそうはいかないよ』ってことを書いてしまわないかと心配ではあるのですが、……でも、基本は一緒ではないかと思います。

 

 

あとがき                 ・………………土岐一仁

 

 

 

 

 

***目次担当者からの一言***

                             伊藤穂澄

『仮説とともに』がもう7冊目になりました。1冊目はドキドキしながら「原稿が集まるかなあ・・」と思っていたのに,最近は「厚くなりすぎるから次号に回そうか?」という相談をすることもあるぐらいです。本当にありがたいことだと思います。「常連の人のおかげで助かっている」とうのはもちろんですが,新しい人も少しずつ増えてきているのがとてもうれしいです。

私自信,振り返ってみると「こんな資料なんて・・」と思いながらサークルに出したものでも,本にのせてもらったらとてもうれしかったことを覚えています。そして,今でもたまに読み返したりすることがあります。今では忘れていることでも,「こんなこと書いていたんだー」とびっくりしたり,はずかしかったり!!でも,そのときに「書いた自分がいた」という事実が残っているのはうれしいです。恥ずかしい資料でも,それがあるから今の自分があると思います。(もちろん,今でも恥ずかしい資料が多いけど・・)

冬の大会にも「こんな資料なんてなあ・・」と思いながら2つ資料を持っていきました。「せっかく沖縄まで行くのだから」と思って持っていきました。やっぱり「こんな資料じゃなあ」と思っていたのですが,沖縄で竹田さんが「役に立たない人もいるかもしれないけど,中には役に立つ人がいるかもしれないじゃない」というようなことを言ってくれました。そうなんですよね。「一人でも,読んでくれる人がいたらいいんだよね」と思うことにしました。(一人くらいは読んでくれたよねえ・・とちょっと心配もあるけど・・)

私は何が書きたいのでしょう?そうです。みなさん,これからも資料を書いたら遠慮せずにどんどん送って下さいね。新しい人,もちろん大歓迎!あなたの資料をお待ちしています。

                           2001,1.15