はじめに
                                                            竹田美紀子
 名古屋西仮説サークルを始めて四半世紀が過ぎました。初期のころからサークルを支えてきたメンバーの多くも定年を迎え,サークルへのニーズの変化を感じるようになりました。そこで,一旦名古屋西仮説サークルを解散し,新たなニーズに合った組織を考えたいと思うようになりました。
 「新しいニーズ」とは,どんなことでしょうか。自分自身の欲求に一番忠実になると,私が一番求めていることは,私自身が「たのしく学びたい」ということでした。みんなと意見を交換しながらわくわくしながら学んでいきたい。「そんな場を持ちたい」と思いました。そして,そんなことを考えた時,すぐ頭に浮かんだのが〈社会の科学〉のことでした。私自身には〈社会の科学〉でとても基本的なことがまだまだ身についていないと思え,それを身につけたいと思ったのです。
 そこで〈社会の科学〉について造詣の深い二階堂泰全さんを招き,《世界史入門》の授業書を通じて世界を見るときの基礎を学ぶとともに,まだ授業書にはなっていない分野における二階堂さんの研究成果を披露していただき,みんなで学びあっていきたいと思いました。
 「〈社会の科学〉を学びたいと思っているけど,そんなに基礎学力があるわけではない」と思っている人たちと一緒に学びあって行けたら嬉しいと思います。興味がありましたら,ご参加ください。       

 こんな文章を最初に書いて「社会の科学の基礎学力について考え,学ぶ会」という会を開くことにしました。そして,その会のために作った冊子がこれです。
 過去を振り返って懐かしむだけでなく,未来への第一歩に役立つものになれば幸いです。            2013.9.14


                    も く じ

はじめに                     竹田美紀子


僕の組織論           二階堂泰全…… 1
  

仮説実験授業フェスティバルをやっていて思うこと  伊藤 正道…… 27
   
               ※

私たちの名古屋西仮説サークル・・・・・・・・・33
竹田美紀子・鈴木 知子・木全 珠喜・加賀 佳子
今井 雅晴・山田 芳子・菊谷 秀臣・古川 幸子
伊藤 穂澄・住田 末夫・一条 幸也・藤井 敬子
伊藤美紀子・木下 和美・安藤真紀子






サークル年図…
………………………………………… 91

あとがき                 竹田かずき……92